2002/04/18 ヤクザも大変ですね 前頁に戻る |
|
ブッシュの対日政策の最大のポイントの一つが日本の裏社会の駆逐にあるという。日本の裏社会といえばヤクザ、部落、朝鮮、創価学会というのが通り相場だが、ブッシュはこのうちヤクザ(組織暴力団)を最大の標的として駆逐するという。暴対法施行以後、ヤクザ組織はこの法律の持つ強力な規制のため、表立ってヤクザの看板を掲げて商売をするのが非常に困難になってしまった。そのためヤクザが闇に潜行してマフィア化する傾向が進行した。ヤクザは生き延びるため堅気の商売の衣を着て裏でヤクザ稼業を行うか、組織自体を完全に表の世界から見えない秘密組織に変えてしまったのだ。その分ヤクザは表立っては組織的に弱体化して見えるが、裏ではより狡猾で粗悪な存在に変貌していった。 ブッシュがこのマフィア化した日本のヤクザ組織を駆逐するという。どんな手を使って駆逐するというのだろうか。日本の官憲を抱き込み暴対法以上の強力な法律を制定して従来同様の警察権力を駆使してヤクザ組織を駆逐しようというのだろうか。その手も使うだろうが、それでは十分な効果は期待できない。抜け目のないアメリカのこと、そんなこと端(はな)から分かっている筈だ。ブッシュがヤクザを駆逐の最大の標的ととらえるのはヤクザが日本独自のオリジナルな組織であり、アメリカの思い通りに動かない組織だからだ。つまりアメリカの命令に素直に従わない日本土着の組織であるヤクザは邪魔だというわけだ。だから暴力団も純日本は絶滅させ、アメリカの思い通りになるグローバル化(アメリカ仕様化)した暴力団に変えたいということだろう。さしずめアメリカに尻尾を振る売国的ヤクザ組織の幹部(こういう人間はどの分野にもいる)を米国のマフィアに留学させ、徹底的したアメリカ式暴力団教育を施して日本に送り帰し、グローバル暴力団を旗揚げさせ、これに豊富な資金と武器の援助を行い、純日本ヤクザを駆逐させる。つまり毒をもって毒を制すという手法を使うのではないか。いわゆる英米お得意の分轄統治の方法だ。
|