2002/02/13     ポスト小泉                                            前頁に戻る

 


    昨日、テレビの国会中継で答弁する小泉首相をちらりと見た。ますます「狐」に人相が酷似してきた。見栄と虚勢で国民をたぶらかす銀狐(ぎんぎつね)といったイメージだ。小泉内閣は戦後内閣の中でも「最も性質(たち)の悪い内閣」ではなかろうか。「性質(たち)が悪い」とは「構造改革」という正論を掲げて国民の希望を一心に集め、田中真紀子を利用して抵抗勢力と闘う「いい子」を演じながら、その実「構造改革」など何も行わず、その高い支持率を悪用してアメリカの喜ぶアフガン派兵などを強行、国民には「痛みを伴う」ばかりの財政政策を押し付け、倒産の続出と失業率5.6%を招いて国民生活を窮地に追い込み、日本経済をボロボロにした罪を指すのである。これはまるでペテンや詐欺の類(たぐい)ではないか。「いい子」や「正義の味方」の仮面をかぶって人気を集め、人を煙に巻いたあげく、結果的に国民に害をなした「性質(たち)の悪さ」なのだ。

     小泉は真紀子を切って支持率の低下を招き、すでにもう出番はなくなってしまっているのに、未だに馬鹿の一つ覚えのように「構造改革」を叫んでいる。白々しいにもほどがあるというものだ。以下のサイトに政治評論家の森田実氏の現行の小泉政権に対する批判が掲載されている。

    森田実の時代を斬る
    http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C0331.HTML

    私もここに掲載されている意見に同感だ。長くなるがその一部を引用してみよう。

    (転載開始)

     小泉首相の構造改革を強く推進している人々の実態を見てみましょう。第一は調子のよい「勝ち組」の経済人です。代表的なのは政府に予算編成方針を出す「経済財政諮問会議」の民間委員です。その代表が奥田碩トヨタ自動車会長と牛尾治朗ウシオ電機会長です。政府の各種の審議会にはそのほか多くの企業経営者が加わっていますが、これらの人々はみな「勝ち組」です。「負け組」は経済団体のリーダー格の座から直ちに除かれます。これらの「勝ち組」の経済人が歌っているのが「痛みに耐えよう」との唄い文句です。真に痛みを感じている人――危急存亡の危機に立っている人――は、生き延びるために言を発する余裕すらないのです。ただ黙って耐えるしか道がないのです。「勝ち組」の経済人が「勝ち組のための構造改革」の推進者です。「勝ち組」は、痛みもないのに「痛みの歌」を唄いながら、弱者が生きることが困難な社会づくりに精を出しているのです。

    小泉構造改革路線に協力し推進者になっている学者やジャーナリストもかなりの数にのぼります。これらの学者・ジャーナリストに共通しているのは「アメリカ型グローバルスタンダード」の信奉者だという点です。しかし、すでに世界中で「アメリカ型グローバリズムはアメリカ以外では大失敗」との評価が定着しているのです。アメリカ型グローバリズムではアメリカ人以外の国民と民族は幸せになることはできないのです。アメリカ型グローバリズムの信奉者が多いのは日本だけです。彼らはすでに時代遅れの存在なのです。

    小泉構造改革を推進している官僚のほとんどはアメリカの大学・大学院で教育を受けた人です。彼らは「日本がアメリカ化することが日本人の幸せになる」という誤った観念を信じてしまっているのです。これほど危ういことはありません。日本人は日本の風土のなかで日本的に生きていくしか道がないのです。文化や風土を簡単に変えることができると考えるほど幼稚な発想はありません。

    若手政治家のなかにもアメリカ型グローバリズムの信奉者が多数いますが、最近はアメリカ型グローバリズムの信奉者は少し減少してきました。政治家には選挙があります。国民生活の実態を日常的に目にしています。アメリカ型グローバリズムでは日本はうまくいかないことに気づいた議員は増えています。

    国民が目を覚ます時期がきたのです。アメリカ型社会を日本社会より上等な社会だとの考えは否定すべきです。アメリカ的弱肉強食と自己責任の論理を無理矢理日本社会に導入することは大きな過ちです。

    (転載終了)

    森田氏がアメリカのグローバリスト(汎アメリカ帝国主義者)の目論見をみごとに暴いて指摘している点は注目に値する。既存の政治評論家でここまで書くにはかなりの勇気が必要であると思う。このあと森田氏はこれに続けて小泉政権は既に末期状態にあるので、心のある政治家は「ポスト小泉」政権の議論を始めるべきだと結んでいる。しかしここまで日本の政治と経済をガタガタにされた状態で「ポスト小泉」を担う人材を日本国民は想像することができるのだろうか。呆然自失の状態で「何をやっても駄目だ」というのが現在の偽らざる国民の本音なのではないだろうか。

    小泉以前の自民党内閣は恣意的な利権集団であり、国民の誰もが自分たちの利益を守ってくれる政府などとは考えもしなかった。てめえたちの利益を優先する悪徳政治家の集団として国民は端から期待しなかったのだ。彼らを小馬鹿にすることはあっても彼らに望みを託すことは決してなかった。この点では国民には「救い」があった。国民は期待しなかた分、彼らに裏切られることがなかったからである。だから国民は政治に期待せず自力で生きることに精を出したのだ。それに比べて小泉内閣の罪はとてつもなく重い。国民に期待を抱かせた分、国民の失望はその数倍になって跳ね返ってくる。その結果、何をやってもこの国はだめなのだと言う無気力な厭世観が国中を覆うことになってしまう。国民は絶望の淵にたたき込まれ、困窮し、さらに政治に無関心になっていくことだろう。アメリカが小泉内閣 に当初から期待していたのは、日本経済をボロボロにし、日本国民をこのような絶望的な状態に叩き込む役割にあったのではないか。そう考えるとアメリカの日本支配のみごとな手腕には舌を巻かざるを得ない。

     今の日本は第一次大戦後のワイマール体制下のドイツに酷似している。国家財政の破綻、国内経済の破壊、そして迫りくるハイパーインフレの恐怖に晒され国民は戦々恐々として明日の不安におののいている。ドイツではこの後(あと)、時宜(じぎ)を得たごとくヒットラーが登場してくるわけだ。ヒットラーはゲルマン民族の復興を掲げた救国の英雄として、めまぐるしい活躍をすることになるのである。(断っておくがヒットラーは英米が意図的にプロパガンダする「狂人」でも「戦争犯罪人」でもない。ヒットラーはドイツの生んだ大政治家であり、言葉の正しい意味での「ゲルマン民族の英雄」である)ところで翻って日本にヒットラーは出るのであろうか。これは絶対にありえない。日本全土に米軍基地が存在しており、事実上、未だに日本国はアメリカに軍事占領された国であるからだ。したがって一部の無責任なマスコミが持ち上げ、祭り上げる「石原慎太郎宰相待望論」はアメリカの用意したポスト小泉の次の一手に過ぎない。石原は一見反米的は  態度をとってはいるが、その実、裏ではアメリカのグローバリストと繋がっている。アメリカは小泉同様に石原を宰相に祭り上げ、彼に日本国民を扇動させ、日本を北朝鮮や中国と戦わせる尖兵に仕立て上げることを意図しているのである。

    ブッシュは2002年1月29日のアメリカ議会における大統領一般教書の中で北朝鮮を「悪の枢軸」として非難した。イラク、イラン、北朝鮮の三国を核兵器をもってアメリカに敵対する「悪の枢軸」国として位置付け、アフガン以後のアメリカの戦争のターゲットとしてこれらを殲滅していくことを事実上宣言したのである。これで俄然、朝鮮半島は、あわただしくなって行く事だろう。必ず日本海を隔てたお隣の朝鮮半島でドンパチが始まることになる。これで日本は戦争の脅威に晒されることが確実になってきた。朝鮮半島で戦争が始まれば日本国は一大パニック状態に陥るであろう。しかし断じて日本国民は軽挙妄動してはならない。日本国民は決して動いてはならないのである。石原や中曽根の様なアメリカの手先が跳梁跋扈し日本国民を戦争に巻き込もうとして策動するだろう。しかし決してその扇動に乗ってはならないのである。日本国民は知らん振りをしてじっと耐え、嵐の過ぎるのを辛抱強く待つべきである。それ以外に最良の方法はないのである。アメリカはいずれ近い将来、必ず内部崩壊する。このことは確実だ。その時のためにしっかりとした策を練り上げながら、虎視眈々と機会を待つべきである。