2001/10/22      アメリカの犬                                          前頁に戻る

 


    本来の国際テロ防止のための闘いとは、各国が協力して国際刑事警察機構を強化し、国際犯罪の取り締まりの国際的ネットワークを緊急に築き上げることで初めて達成できる筋の話である。大切なのはそのような国際的なネットワーク作りを地道に行う国際的な努力なのである。それが今回の米国のアフガン攻撃では、そのような努力は一切行わず、米国がこれを犯罪ではなく戦争としてとらえ、無理やり敵国を作り上げ、一方的に空爆を開始し、国家間の戦争にまでエスカレートさせて行ったのである。もちろん米国はテロ犯罪の撲滅など端から考えてはいない。それはあくまで口実に過ぎない。本当は戦争がしたかっただけの話である。米国は自国の軍人達と軍需産業からの強い要望により戦争が必要欠くべからざるものであったのだ。米国における戦争とは、日本における公共事業のようなものだ。国家維持に必ず必要なのだ。テロはその絶好の好機を与えてくれる契機となったのである。

    その米国のアフガン攻撃だが、どう見ても大人が赤子を虐待している陰惨な光景となっている。それはコンピュータを搭載したハイテク兵器と物量で圧倒的に有利な立場にある米国が貧弱な武器しか持たないタリバンをなぶり殺しにしている構図である。これはまさに国家レベルの幼児虐待でしかない。誰が見てもこれは非道で残酷な光景である。それなのに国連を中心とした世界の国々は何故か遠巻きにそれを黙って眺めているばかりである。本来なら幼児虐待をする大人に対して「もういい加減にそんな大人気ないことはやめろ」と忠告するのがまともな国家のなすべきことである。しかしどの国もそのような忠告を米国に対して行おうとはしない。それどころか日本に至って  は幼児虐待の張本人の米国に武器を背後から手渡す役割を進んで担おうとしているのである。世界の親分、米国のご機嫌を損ねては一大事とさかんにおべっかを使っているのだ。小泉君よ、日本国よ、まったく様(ざま)はないぜ。情けねえなあ。日本人はいつからこんな卑劣な腰抜けに成り下がってしまったのだい。

    昔から日本には「判官贔屓」という言葉がある。日本の大衆は弱い者の味方であった。「弱気を助け、強きを挫く」これが日本人が世界に誇る任侠の精神であった。日本の武道の教えも、その目指すところは「小よく大を制す」である。無法の限りを尽くす大を小が見事に取り押さえ、グーの音も出ないほどとっちめるのが日本武道の究極の目指す所なのである。日本人は昔からこの心を大事にしてきた。それは日本人の「こころの原点」なのである。しかし戦後56年間の米国による洗脳教育によって日本の男子は全員キンタマを抜かれ腑抜けになってしまったようだ。現代の日本人は嘗ての日本人が世界に誇った「サムライの魂」を完全に失ってしまっている。

    本日のNHKの日曜討論を見ても、テレ朝のサンデープロジェクトを見ても、まともな論者は一人も出ていない。すべて米国へのおべっか使いとゴマすり野郎ばかりが画面に出てきて醜い姿を晒していた。おかげで吐き気を催してしまった。まとまな人間は意図的に排除されて出演出来なくされていたのが実態だろう。あれでは日本のマスコミは完全に国家統制されていると言われても仕方がないぜ。そのおべっか使いとゴマすり野郎どもがのたまうことに、「自衛隊の米軍の後方支援に反対するのは社民党や共産党など左翼の平和ボケのノーテンキ馬鹿と同じ」であって、まともなリアリスト(現実主義者)なら今回のテロ対策法を指示するはずだと偉そうにわめく。ふざけんじゃねえ。大馬鹿野郎はテメエ等ではないか。自衛隊が米軍の後方支援をしていい事など何一つないではないか。国民を危険な戦争に巻き込むだけじゃないか。お前らは前線に行かないから偉そうに言えるのだ。お前らみたいなのを正真の売国奴というのだ。玉無しのアメリカの犬が。本当のリアリストだったら、米国の為に自衛隊が後方支援するような大袈裟な振りをして、国会で侃侃諤諤の大論争を行い、アメリカをその気にさせて決定を長々と引き延ばし、最終的に何もしないことを決議をすることなのだ。それくらいの大芝居が打ててはじめて正真の政治家と言えるのだよ。そしてそれが本当の日本の国益となるのだ。それを何だ。あんなに早く衆議院を通過させて。お前ら本当の阿呆だぜ。それに比べれば中国シンパの社民や時代錯誤のアカの共産党の方がよっぽどましだぜ。奴等も確かに抜け策だが、てめーらよりは危険度が格段に低い。お前らのように、アメリカのおこぼれを頂戴することばかり考えて私利私欲に走り、日本国をアメリカに売り飛ばす輩は国民の本当の敵だ。この卑しいゲス野郎どもが。

    本当に喧嘩して殴り殴られて修羅場を生きてきた人間なら戦争がいかに愚かな行為であるか本能的に理解できるはずだ。殴っても殴られても痛いのが喧嘩だ。戦争も同様である。喧嘩をしたこともなく、番長におべっかを使って要領よく受験勉強に明け暮れ、実社会を知らず、人間関係の何たるかを知らず、人生の何たるかも知らないで、役人や学者や政治家に成り上がった机上の論者共よ。頭でっかちのペーパー人間共よ。常に強いものに媚び快適な処世を送る事だけに専念する情けないクズ共よ。お前等は当然、世界最強のアメリカの犬になりさがる。そのクズ共に戦争がどんなものか天地が逆立ちしても分かるはずがないではないか。偉そうにしたり顔して戦争を論 じるな。お前等ごときゲス共に日本をダメにされてたまるか。