2001/09/29      野中広務がんばれ                                      前頁に戻る

 


    橋本、小渕、森の歴代政権にあって影の総理として君臨し、その隠然たる力で与野党の政治家に恐れられ、実際の政局を影で動かしてきた男、それが自民党の元幹事長、野中広務である。その野中も小泉政権においては反対勢力としてつんぼ桟敷に置かれ、隅っこに追いやられ影が霞んで見えていた。しかし、今、その野中が吠えている。そして私はその野中の遠吠えに大きな共感を抱いている。

    かつて私は日本の裏社会(ヤクザ、部落、朝鮮、創価学会)に隠然たる勢力を持ち、そのネットワークをフルに利用して政敵のスキャンダルを手に入れ、それを武器に相手を脅し篭絡して、自分の思いどうりに日本の政治を動かしてきた野中広務に激しい憎悪を感じたものだ。野中広務こそ悪の権化であり、日本の政治を堕落させた張本人である。野中こそ日本の諸悪の根源だと決めつけ憎んできた。その野中が今、「米国同時多発テロ事件」に対する日本政府の対応を痛烈に批判しているのだ。それは日本人の正しい立場に立った「日本人の言葉」で小泉政権を罵倒しているのである。野中広務よ、よく言ってくれた。俺はお前に初めて共感したよ。お前の言う通りだ。頑張ってくれ。

    (「野中の政府批判」転載開始)

    憎まれても、けられても、殺されても、私は言うことは言う。今回の事件で行け行けと引っ張っているのが外務省だ。外務省の不祥事が国民から忘れられるように、と邪推したくなるほど突出している。それに便乗しているのが防衛庁の制服組で、そんなことでイージス艦を法的根拠もなく出すのは許しがたい。

    (「野中の政府批判」転載終了)

    外務省の官僚、防衛庁の制服組、この連中はアメリカによって育てられたアメリカの手先である。彼らは日本を危険な戦争に引きずり込む先導者であり、日本をアメリカに売り渡す売国奴の役割をになっている。野中のように日本の最下層の部落民から身を起こし、金もコネもない一介の田舎政治家から辛苦に辛苦を重ね、権謀術数の限りを尽くして、ついに実力で日本の政治の頂点を極めた男は、まさに日本の土壌が生んだ日本土着の権力者なのである。この日本土着の権力者、野中は自己の利権を侵食し、日本をアメリカに売り渡す勢力に敢然と戦う意志を表明したようだ。日本土着の権力と世界覇権国家アメリカの巨大なる権力との水面下の見えない戦いが始まった。