2001/09/27     世界の暴力団                                          前頁に戻る

 


    アメリカの攻撃的態度に一言でも水を差し、たしなめる国は一国もない。みんなアメリカの脅威を恐れて恭順の意を表している。世界の暴力団アメリカが恐くて、我先におべっかを使って協力を申し入れている。小泉首相の情けないこと。「ブッシュ親分、自衛隊を派遣します。どうぞ御自由にお使い下さい」と言っているようなものだ。この小泉という男、俺は軽蔑するよ。少しは自主独立の精神を持った熱血漢だと思っていたのだが、アメちゃんには全く頭の上がらない野郎だった。国際舞台で堂々と正論を主張できて本物の政治家だ。国内で女子供相手に言いたい放題喋りまくっても、国外出れば借りて来た猫同然ではどうしようもない。こういうのを内弁慶というのだ。とても漢(おとこ)とはいえない。マハティールや李登輝には比らぶべくもない。

    日本の現状を考えれば小泉のようにアメリカにゴマをすって面従腹背し、うまく立ち回って日本の国益を守のが国際政治の勘所だと言われそうだが、小泉に騙されたら騙し返す手練手管があるとは思えない。小泉の取巻きがそう仕向けただけのことだろう。どうみてもアジアの成り金のお坊ちゃんにしか見えない。ブッシュから見れば小泉はただの金ずるでしかないのだ。アメリカは本心では軍事的に協力してもらうより金で協力してもらうことの方がはるかに助かるはずだ。それも湾岸戦争を大きく上回る金でだ。そして金をもらって「日本は金でケリをつけた情けない国」と小馬鹿にする方がアメリカの威信も大いに高まるというものだ。「不良債権を早く処理しろ」とブッシュが小泉に注文をつけたのは「金をくれ」と言ったのと同じことなのである。

    以下のサイトにタリバンの代理大使の「米同時テロ攻撃」に対するコメントが一問一答の形式で紹介されている。タリバンが事件の真相を鋭く読み取っていることがこれで分かる。この大使のはっきりした口調から日本人が忘れてしまったサムライの精神が伝わって来る。失われたかっての日本人の漢(おとこ)の姿がここにある。

    タリバン代理大使と単独会見(一問一答)
    http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/200109/26-04.html