2001/09/19     火事場泥棒                                           前頁に戻る

 


    米国では今回のテロ事件に便乗して火事場泥棒が横行しているという。消防士の服装をして事件のあった貿易センタービルの焼け跡に入り、救援活動をする振りをしながら、どさくさに紛れて現場から金目のものを運び去る手口らしい。この手の小悪党は洋の東西を問わずどこでも出現するものらしい。

    現に日本にもこの火事場泥棒が出現している。このテロ事件のどさくさに紛れてとんでもないことを声高に叫んでいる輩がいる。「今回のテロ事件に対して、日本は米国に出来る限りの援助をすべきである。そのためには自衛隊のアフガン派遣ができるよう、即刻<集団的自衛権の行使>を国会で決議すべきである」とのたまっているだ。どさくさに紛れて「アメリカの戦争の片棒を担げ。それが日本の義務であり正義だ」とわめき散らしいるのである。何と危険この上ない発言であろう。国民を破滅の道に引き擦り込む大馬鹿者である。

    こういう輩を本物の火事場泥棒というのである。こんな奴に限って、いざ戦争になったら、決して自分は最前線に行かず、後方で偉そうにゴタクを並べて指揮をとり、前線の何万人、何十万人もの同胞を見殺しにしても一切責任を取らない卑劣な人間なのである。