2001/09/03      市大の留学生                                         前頁に戻る

 


    「きんかん」の皿洗いのアルバイト学生も最近は国際的になってきた。

    二年前、市大(下関市立大学)に中国からの来ていた留学生が四年間ほとんど休まず頑張ってくれた。礼儀正しく、頭が良く、体格も抜群で申し分のない青年だった。「きんかん」の皿洗いはとても辛い。長時間の重労働なので並みの体力では勤まらない。半年やると普通の人間だと腰痛と腱鞘炎でリタイヤーするのが普通だ。この仕事は強靭なハングリー精神がないと勤まらない。それを四年間続けたのだから驚異的だ。さらに頭も要求される。短時間にすばやく片づける記憶力と整理能力が必要だ。これも彼はみごとにクリアしていた。卒業時、彼は優等生として表彰され祝福されて帰国していった。

    ちなみにその後市大の日本人の学生が後を継いだが、この仕事を一人でこなすことができず、一週間に三日ごと2名の学生が交代で 働いたが、それも半年ともたなかった。この連中は何かと理由をつけて休みたがったし、仕事に対する責任感と労働意欲を根本から欠いていた。

    そして今は市大の韓国からきた交換留学生がこの仕事を引き継いでくれている。この留学生がまた中国の留学生同様に素晴らしい若者だ。礼儀正しく、頭が良く、抜群の体格に恵まれている。何よりも仕事に対する責任感が強く、ハングリー精神がすばらし。その上性格も明るいときているから言うことなし。その馬力のある仕事ぶりには舌を巻くほどだ。

     この中国、韓国の留学生には共通点がある。どちらも母国で徴兵による兵役を経験していることだ。特に韓国の留学生は大学三年で徴兵され、その後兵役を二年半勤めた後、日本に留学して来たという。軍隊で基礎体力とハングリー精神力を徹底的に鍛えられたことがありありと見て取れる。恐るべし中国、韓国の青年たち。彼らの働きぶりを見るにつけ、日本の青年のあまりのひ弱さに暗澹とならざるをない。このままでは日本は亡ぶのではないか。